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ミトンという拘束

真夜中3時過ぎ電話が鳴った
ビックリして飛び起きると主人からだった
「生きているのが辛い….」

「じいじ、何かあったの?大丈夫?」
「看護婦さんと喧嘩してるし…」
「はあ~?」
その時は意味が分からなかった
でも
「じいじをいじめる人は誰だって許せないよ!
私が文句言いに行くから!ね!」
と云うと
「何も言わんでくれ、わしがやれんようになる」
その日は朝まで心配で眠れなかった

今朝、主人が明るい声で
電話して来てくれた
雲が流れて真っ青な空がのぞく様な気分

看護婦さんと喧嘩したという理由がようやく分かった
高齢者や認知症の人など事故の危険性がある場合(例えばベッドから落ちる)
また治療の妨げになる患者の行為(点滴を抜く)で病院側はそれを回避する手段として
身体を拘束、紐や抑止帯、ミトンなどを使用してベッドなどに縛る
術後など一時的なものもあれば、深夜あるいは常時という場合もある
あの深夜の電話は看護士さんにミトンで拘束された主人が
その行為を拒否した後だった
体を拘束される事は、心も一緒に縛られる事だと思う
人としての誇りも尊厳も削がれる状態だと思う
肉体的精神的苦痛は計り知れない
だから食欲がなくなりリハビリもやる気がなくなり
死にたいと主人は訴えたのだった
主人の必死の叫びだった
同室の患者さん達は、ほとんど半死に見える
看護師さんから見れば主人も変わらないと思う
でも主人は認知症ではない
多少あるとは思うけど身体拘束でどんなに惨めで辛かったかと思うと
心が痛くてたまらない
やむを得ない場合を除き身体拘束は絶対に反対である

主人は今朝、そのミトンで拘束される行為を
「手錠」
と呼んだ
まさにその通りだと思う
「もう手錠はかけないと約束してもらった」
と言っていた
今日はリハビリ頑張ってくれるかな~
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主人と昨秋出かけた津和野
また一緒に旅行に行けるといいな。





輸血

「僕は死にましぇん」
というセリフをTVドラマで聞いた事がある
2年前、主人が始めて救急車で運ばれた時
貧血が酷く息をするのがまるで犬の様になった
話をするのも
「ハア~ハア~」となった
嫌がる主人を主治医の所へ連れて行くと
先生が
「死ぬよ!救急車!」
と叫んだ
医師がすぐ輸血します、全力を尽くしますが
助かるかどうか
と云うので
「主人は、死にません!」
と言ったのを覚えている
二日、三日と輸血して
ようやく主人は普通の人の半分の血液になったそうだ
だから今度も主人は死なない
そう思っている

あの時、輸血して主人は性格が変わった
一体何人の人のお蔭で生かしてもらっているのだろう
長い間の鬱が治り、とにかく優しくなった
口やかましく理屈っぽく愚痴っぽい主人はすっかり消えた
いつも
ありがとう
と言ってくれる
結婚して幸せだったと言ってくれる
ただ、だらしなくなってしまった
でもいい、生きていてくれれば
今回で人生2度目の輸血
たくさんの血をありがとうございます
思いやりの温かい血で主人は生かさせてもらっています。
無事カエル君
ぬいぐるみなんて買ったことないけど
主人へ送った「無事カエルくん」
とっても喜んでくれました。
今日はガラス越しに面会予定だったのに
酸素量が不足していて会う事が出来ませんでした。
家で居る時はどうってことなかったのに
会えないのがこんなに辛いなんて。

胸の内を晒すのは好きじゃないのに
書き込んでしまいました。
許して下さい。

40代で喪主になった娘

無情の風が吹いた
余りにも唐突に

主人が緊急入院した1月22日の夜
「旦那が亡くなった」
と娘からの電話
「どうしたらいいか、分からない」
と泣く娘に
「どうしたら、いいんだろう」
と倒れそうになった
奇しくもその日は
主人が医師から余命宣告を受けた日だった

娘は
「私が何か悪い事でもした?
何か、いけないことでもした?」
と自分を責めていた

一生懸命に生きて来た娘に
神様はなぜ
これ程までに叩きのめす様な試練を与えられるんだろう

娘の旦那様は
安らかで微かに笑顔をたたえていた
この世の苦しみから解き放たれた優しい顔だった
周りに心配かけまいと
ずい分痛みに耐えていたのだと思った
気づいた時には体中を癌に蝕まれていた
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釣りの好きな娘の旦那様でした


主人に会いたい

主人に会いたい
生きてるのに会えない
コロナ禍の波紋が
大事な時を奪って行く

昨年12月のあたま
主人の左脚ふくらはぎから
いきなりポタポタと水が溢れだした(壊死)
第二の心臓が壊れた瞬間だった

肝臓をやられた人は
やる気スイッチを没収されるのか
座して死を待つ様な生活スタイル
何を言っても効果がなかった

二言目には
「酒をくれ」
ここまで酒好きに生まれた主人が哀れで切なかった

真面目で
几帳面で
風邪一つも引いた事がなかった
二宮金次郎の「雨にもマケズ、風にもマケズ...」の冒頭の詩に出てくるような人
定年退職まで必死で勤め上げてくれた

私はアプシーで
これまで自分の感情を赤裸々にブログに載せる事は好まなかった
でも今、私がしようとしていることは、
余命いくばくもない人に面会禁止と言う余りに残酷なことを
一人でも多くの人に知ってもらい
代替え方法を推し進めていきたいことです

二人の国会議員さんにメールしその旨訴えました
同じように苦しんでいる人がいます
コロナ禍で医療現場がひっ迫し医療崩壊を防ぐためにも
面会禁止はやむを得ない措置だと当然分かっています

でも患者が終末期だとしたら
QOL(Quality Of Life)とは
何でしょうか
最期に人は何を望むのでしょうか

私の最愛の父が入院した時
私は、泊まり込みで看病する事ができました
あの父と過ごした時間が今の私をどれだけ支えているか
大事な貴重なかけがえのない時でした

家族の誰かが病気になれば
病人一人の問題ではなく
家族も共に闘っている訳です
治療は薬だけでなく
互いに寄り添う心がなければ
治療効果はなく生きる事さえ意味がなくなる気がします

デジタル社会で代替はあります
電話さえ控える様に言われ絶望的な境地だけど
せめてオンライン面会をさせて頂きたい
と祈るような気持ちで訴えています

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昨年11月主人と行った角島
灯台から車にいる主人に電話した


カワセミ兄弟

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川の側を走っていると
カワセミの雛ちゃんの可愛い声がします。
その先をじっと見ながら待っていると出て来てくれましたよ。
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小さな川なので目の前で見る事が出来、久々の雛ちゃんに感激しました。
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兄弟です。
ここから飛んで行って遠くで縄張り争いをしていました。
もうライバルなんですね~
厳しいけど生きる為には戦わなければなりません。
どの世界も一緒かも。
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目を凝らしてみてもこの川に魚が見えません...
空き地や休耕田が増えて除草剤がホームセンターに山の様に積まれています。
あれが地面に撒かれると思うと恐怖です。
草を枯らす...雨が降って地面が汚染されやがて川に流れます。
お魚が住める環境が失われるのは当然ですね。
カワちゃんも生きる事が大変な訳です。
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以上、久々のカワちゃんでした(^_-)-☆